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疫病鎮める踊り披露 京都・玄武神社などで「やすらい祭」

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疫病鎮める踊り披露 京都・玄武神社などで「やすらい祭」

 赤毛や黒毛のかぶり物をした鬼役の少年が鐘や太鼓を打ち鳴らしながら氏子地域をめぐって疫病鎮めの踊りを披露する「やすらい祭」が、京都市北区の玄武神社や今宮神社など4カ所で行われた。

 やすらい祭は、鞍馬の火祭(左京区)や太秦の牛祭(右京区)とともに京都三奇祭の1つに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。玄武神社では8日午前8時半、晴天の下「風流傘」と呼ばれる大きな花傘を先頭に、「かんこ」と呼ばれる小鬼や赤毛や黒毛の鬼、笛の少年らが続く一行が出発した。家々を訪れては踊りを披露し、風流傘の中に入ると無病息災となる言い伝えから、人々は我先にと傘の中に入っていた。

 起源は平安時代の中期にさかのぼり、祭りが行われる4月の春の花が飛び散る時期に、人々を悩ませる悪霊や疫神も同時に飛び散るという言い伝えから、鎮花祭の意味合いを持ち無病息災を願う祭りとなった。

 今では今宮神社がやすらい祭の代名詞になっているが、玄武神社に残された古文書から玄武神社発祥の祭りだという。

 玄武やすらい踊保存会の川野隆彦会長(64)は「境内は小さいが祭りの歴史は長い。発祥の地として胸を張って祭りを継承していきたい」と話した。ちなみにやすらい祭が晴天に恵まれると、その年に行われる祭りはすべて晴れるといわれている。