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九州の祭り、熊本に集結 2019ラグビーW杯に合わせPR

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九州の祭り、熊本に集結 2019ラグビーW杯に合わせPR

熊本の秋の風物詩、藤崎八旛宮秋季例大祭(熊本県提供) 熊本の秋の風物詩、藤崎八旛宮秋季例大祭(熊本県提供)

 九州地方知事会と九州経済連合会でつくる九州地域戦略会議が来年秋、ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)開催に合わせて、九州一円の祭りを熊本に集めたイベントを計画している。日本の伝統行事による観光客誘致に加え、熊本地震から復興を進める被災地の姿を世界に発信する。(村上智博)

 日本初開催となるラグビーW杯では、九州からも福岡、熊本、大分3市のスタジアムが試合会場に選ばれた。このうち、熊本市東区の「えがお健康スタジアム」(熊本県民総合運動公園陸上競技場)では、来年10月6日にフランス対トンガ、13日にウエールズ対ウルグアイの2試合が組まれた。

 この時期、九州では、長崎くんち(長崎市)など、秋祭りが各地で催される。

 九州地域戦略会議は、海外、特に欧州からの観光客が期待されるW杯は、日本の伝統文化をアピールする好機だと判断した。

 熊本地震という大災害からの復旧・復興への努力を世界に伝えようと、熊本でイベントを開くことを決めた。会場には、熊本市中心部の熊本城二の丸広場などを想定する。九州各地の祭りのみこしや山車、囃子太鼓などが繰り出す予定だ。

 地元・熊本からは、みこしに付き従う「随兵(ずいびょう)」と「飾り馬」の奉納行列が有名な藤崎八旛宮秋季例大祭(9月、熊本市)や、八代神社の秋の例大祭「八代妙見祭(みょうけんさい)」(11月、熊本県八代市)などの参加を見込んでいる。八代妙見祭は、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に選ばれた「山・鉾・屋台行事」の一つ。

 熊本での試合は、熊本城周辺で毎年10月に開かれる恒例の「秋のくまもとお城まつり」とも時期が重なる。お城まつりは、地元の秋の味覚が味わえる食のフェアや、数多くの流派が一同に集まる古武道演武会、流鏑馬(やぶさめ)が人気を集める。

 イベントの詳細は九州観光推進機構(会長、石原進JR九州相談役)で練り上げ、官民一体でプロモーションを進める。

 国内外の観光客が、九州中の祭りや文化遺産を訪問したり、地震で被害を受けた阿蘇なども周遊できるような仕掛けを作る。同機構は既に、各県との協議に入った。