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げたを現代風にアレンジ 履き心地や歩きやすさ追求 静岡市のアワードで特別賞

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げたを現代風にアレンジ 履き心地や歩きやすさ追求 静岡市のアワードで特別賞

「しずおか葵プレミアム・アワード」に選ばれた「SENSEハミング」シリーズのげた 「しずおか葵プレミアム・アワード」に選ばれた「SENSEハミング」シリーズのげた

 静岡市民が「100年先まで大切に残していきたい商品」を選ぶ「しずおか葵プレミアム・アワード」で「水鳥工業」(同市葵区)の「SENSEハミング」シリーズのげたが審査員特別賞を受賞した。同市は駿府城の造営などのため徳川家康が木工などを手掛ける職人を全国から呼び集めて以来、げたなどの木製品の製造が盛ん。履物の主流が靴となった今も同社は伝統的なげたを現代風にアレンジした商品を世に送り出し続けており、国内外で人気を集めている。(吉沢智美)

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 同社の創業は昭和12年。当時のげた製造は分業制が主流で、同社はげた木地の製作を手掛けていた。戦後、げたの需要が減ると、サンダルの中底作りにシフト。しかし、昭和の終わりごろにはサンダルの中底作りだけでは経営の先行きが見通せなくなり、水鳥正志社長の鶴の一声で原点回帰を目指し、再びげた作りに挑戦することになった。

 げたになじみのない人が増えているため、同社がまず考えたのが「足にフィットするげた」を作ろうということ。当初はこれまで通り木地だけを製造しメーカーに売り込むつもりだったが、メーカー側が「今どきげたなんて売れない」と取り合ってくれず、「だったら自分たちで一から作ろう」と完成品の製作に乗り出すことになったのだという。

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