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市町村別飲酒運転 関川、ワーストに危機感 垂れ幕、HPで啓発 新潟

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市町村別飲酒運転 関川、ワーストに危機感 垂れ幕、HPで啓発 新潟

 過去5年間に飲酒運転で検挙された人数を県警が県内の30市町村別に初めてまとめたところ、免許保有者1万人当たり換算で関川村が57・67人と最も多かった。湯沢町が31・83人、南魚沼市が29・01人、阿賀町28・81人の順で続き、電車やバスなど公共交通機関の便が比較的悪い中山間地の自治体が上位を占めた。「ワースト1位」に危機感を抱いた関川村は役場の壁面に飲酒運転の根絶を呼び掛ける垂れ幕を掲げ、村のホームページでも「飲んだら運転しない」と村民に促すなど対策に乗り出した。(太田泰)

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 県警は平成25~29年の飲酒運転の検挙、事故件数を合計した上で、人数に換算して集計。県内の平均は24・23人で、全体の7割に当たる21市町村が全国平均の18・96人を上回り、下回ったのは3割にとどまった。

 市町村別でみると、中山間地での多さが目立った一方、新潟市が25・49人でワースト8位、上越市が10位、長岡市が12位となり、公共交通機関や代行運転サービスなどが比較的整っている都市部でも飲酒運転の割合は高かった。一方、交通事故の死者ゼロが40年以上続く島嶼(とうしょ)部の粟島浦村は0人だったほか、田上町も15・11人にとどまるなど自治体によって差があった。

 関川村は汚名返上に向け、村民や飲食店への啓発活動を強化することにした。村の担当者は「従来は年末に飲酒運転の撲滅を重点的に呼び掛けてきたが、今後は年間を通じて取り組みたい」としている。

 県内での飲酒運転の検挙数は、19年の道路交通法改正で厳罰化されてから減少傾向だったが、昨年は一転して前年比約14%(90件)増の751件に悪化。飲酒運転による交通事故死者も前年より2人多い4人だったほか、交通事故に占める飲酒事故の割合は昨年、全国でワースト6位になるなど、ドライバーの飲酒運転防止に関する意識の低下が懸念されている。

 県警交通企画課の担当者は「住民の啓発に関する自治体の土壌づくりを促したい」と集計の意義を説明。ゴールデンウイークなど本格的な行楽シーズンを間近に控えるだけに「飲酒運転が犯罪だと再認識し、飲酒運転をさせない環境づくりを周囲の人も心掛けてほしい」と訴えている。

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◆飲酒運転の検挙人数

 (免許保有者1万人当たり)

 (1)関川村  57.67

 (2)湯沢町  31.83

 (3)南魚沼市 29.01

 (4)阿賀町  28.81

 (5)魚沼市  27.42

 (6)聖籠町  26.51

 (7)十日町市 26.29

 (8)新潟市  25.49

 (9)阿賀野市 25.14

(10)上越市  24.52

(11)津南町  23.90

(12)長岡市  23.13

(13)新発田市 22.79

(14)三条市  22.53

(15)糸魚川市 22.43

(16)五泉市  22.38

(17)村上市  21.63

(18)佐渡市  21.62

(19)胎内市  21.12

(20)刈羽村  20.24

(21)見附市  19.31

(22)加茂市  18.43

(23)柏崎市  17.01

(24)小千谷市 16.82

(25)出雲崎町 16.59

(26)燕市   15.94

(27)妙高市  15.87

(28)弥彦村  15.25

(29)田上町  15.11

(30)粟島浦村  0