産経ニュース

【#東北でよかった】車にしょうゆをしのばせて 宮城

地方 地方

記事詳細

更新

【#東北でよかった】
車にしょうゆをしのばせて 宮城

 東北圏内での出張が多く、常に着替えやタオルを車に積んでいる。災害時に備え、乾パンや水、ラジオなど災害時に必要な最低限の物資も。そのなかにしょうゆのボトルがある。

 岩手県の沿岸被災地では、取材を終えて居酒屋に入り、地の肴(さかな)で地酒を飲むのが楽しみのひとつ。でも、閉店間際になってしまうことも少なくない。そんなときは、スーパーで刺し身を買い込んで、ホテルの部屋でいただく。

 海鮮コーナーには、キラキラ光り、新鮮でおいしそうな刺し身が並ぶ。添えられている肉厚のワカメやフノリは、よそではなかなかお目にかかれない。

 わさびは無料のパックがもらえるが、しょうゆはそうもいかない。そこで、車に積むことにした。

 岩手県は脳卒中での死亡率が全国ワーストランキングの上位常連。県によると、高齢化や塩分の多い食習慣が原因という。

 たしかに、「東北の料理は塩気が多い」との声も聞く。でも、三陸の海の幸は一流だ。いまなら、コウナゴ、そして、ブリ…。

 県は毎月28日を「減塩の日」に定め、減塩商品の販売促進などを小売店に求めている。食べて漁業復興を後押ししよう。減塩しょうゆを少しだけ、素材の味を大切に。 (千葉元)