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春日大社の全貌に迫る 奈良博で創建1250年記念特別展 

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春日大社の全貌に迫る 奈良博で創建1250年記念特別展 

 春日大社(奈良市)の創建1250年記念特別展「国宝 春日大社のすべて」(14日~6月10日)が、奈良市の奈良国立博物館で開幕するのを前に13日、会場が報道陣らに公開された。期間中の展示品224件のうち国宝は57件、重要文化財は47件という豪華さ。「平安の正倉院」と称されるのにふさわしい神宝や、信仰の全国への広がりを伝える品々が並び、春日の全貌に迫る。

 展示品のうち、平安時代の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」(展示は5月13日まで)は竹林でスズメを追うネコがデザインされ、目を引く。文化庁が制作した復元模造(同)も並び、蘇った輝きがまぶしい。

 楽器で注目されるものの一つは、平安時代の国宝「若宮御料古神宝類 笙(しょう)」(同)。笙は雅楽の管楽器で、藤原忠実が奉納した可能性があるという。春日大社の秋田真吾学芸員は図録で、典雅な姿などから「『平安の正倉院』を最も端的に表わす御神宝といえよう」と記す。

 「春日大社の創建」のコーナーで驚くのは、茨城・鹿島神宮が所蔵する奈良~平安時代の国宝「直刀・黒漆平文大刀拵(くろうるしひょうもんたちこしらえ)」。刃長223センチ、総長270センチに及び、国内最大の古代刀という。

 信仰を伝える「春日曼荼羅(まんだら)」の中で、南北朝~室町時代の個人蔵「春日宮曼荼羅」(5月13日まで)は、御蓋山(みかさやま)・春日山に抱かれるように日輪らしい大きな金輪が浮かぶ姿が珍しいという。さらに、鎌倉時代の根津美術館蔵「春日若宮大般若経厨子(だいはんにゃきょうずし)」は、尼の浄阿が書写した大般若経を納めて若宮社に寄進したもので、奈良へは約100年ぶりの里帰りとなった。

 午前9時半~午後5時(金、土曜は午後7時まで)。月曜は休館(4月30日は開館)。一般1500円、高校・大学生千円、小・中学生500円。問い合わせはハローダイヤル(電)050・5542・8600。