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クマ出没、初夏にかけ増加 福井県対策連絡会、「錯誤捕獲」わなの適正管理を

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クマ出没、初夏にかけ増加 福井県対策連絡会、「錯誤捕獲」わなの適正管理を

 クマの冬眠明けの時期を迎え、県は9日に県庁で開いたツキノワグマ出没対策連絡会で、平成29年度のクマの出没件数のうち4~8月が283件と調査を開始した16年度以降最多となったことから、出席した市町担当者や県猟友会などに対し、春から初夏にかけて登山客や観光客、山林沿いでの作業者らに注意を呼びかけるよう求めた。

 また、29年度捕獲された83頭(前年度41頭)のうち80頭が捕殺され、9割を占める72頭がシカとイノシシの有害捕獲のためのわな(ワイヤを使って足を縛り付ける仕組みのくくりわななど)に間違って(錯誤)捕獲、捕殺されたことが分かった。シカ・イノシシ用わなは森林被害対策のため実施されている。錯誤捕獲されたクマは大変危険なため有害捕獲隊にわなの適正な設置と管理を行うことを周知徹底するよう求めた。

 県によると、29年度の出没件数は354件で前年度(348件)より増加し、25年度以降2番目に多かった。人身被害が3件4人あった。とくに4~8月の出没件数は283件(前年度190件)と増える傾向にある。市町別では福井市が59件と多く、次いで高浜町35件、小浜市34件など。

 県自然環境課の西垣正男主任は「県内の里山にはどこにでもクマがいるので注意が必要だ」と話し、わなにかかったクマを確認した場合は人身事故防止を最優先に地域住民へ連絡するよう求めた。