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新燃岳周辺住民、積もる灰の清掃に追われ 長期化に不安

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新燃岳周辺住民、積もる灰の清掃に追われ 長期化に不安

 霧島連山・新燃岳は、3月1日の噴火から既に1カ月以上が経過したが、火山活動は依然活発だ。5日には爆発的噴火が発生し、周辺の住民は降り積もった灰の清掃に追われた。長期化に不安が募る。

 新燃岳の麓にある宮崎県高原町は5日、大量の火山灰に見舞われた。乗用車のフロントガラスは厚さ数ミリの灰に覆われ、大型トラックが道路の灰を巻き上げた。町は午前8時半から散水車3台を稼働させ、路面を清掃した。

 小学校の保護者からは「子供が噴火の被害に巻き込まれないか心配」との声が漏れた。町立高原小学校の酒田昭弘教頭は「安全が第一。登下校時は当面、ヘルメットとマスクを着用するように指導している」と話した。

 「自然の前ではどうしようもない」。高原町広原の農業の男性(60)は、心配そうな顔でニンニクやホウレンソウに積もった灰を取り除いた。

 新燃岳西側の鹿児島県霧島市は、茶畑が広がる。あと1カ月ほどで収穫期を迎える。JAあいらによると、風向きの影響もあり、今のところ目立った被害は出ていない。担当者が心配するのが風評被害だ。「噴火活動がさらに活発化すると、降灰が増えるかもしれない。早く収まってほしい」と話した。