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トルコ副首相ら仙台市を視察 防災・復興、指南申し入れ

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トルコ副首相ら仙台市を視察 防災・復興、指南申し入れ

 地震が多い国として知られるトルコのアクダー副首相(防災・緊急事態担当)が5日、仙台市を訪問し、東日本大震災で津波の被害を受けた同市沿岸部の復興状況などを視察した。仙台市役所では防災・復旧復興に携わる職員らに緊急時の対策などについて熱心に質問。郡和子市長に対し、「復興過程について専門的な見地から私たちも研究したい。今年中に専門家を2、3人派遣し、市の取り組みを勉強させてほしい」と申し入れた。

 アクダー副首相は、首相府災害危機管理庁のギュッリュオール長官ら、防災・復興関連を中心とした政府関係者や国会議員計8人で同市を訪問した。

 市役所で出迎えた郡市長は、震災から間もない平成23年3月下旬から約3週間、同国の救助チーム32人が県内で活動したことなどに感謝を表明した。

 また、トルコで昨年7月にマグニチュード(M)6クラスの地震があるなど近年大きな地震が起きていることに言及、専門家派遣の申し出について前向きな考えを示し、「防災の先進地として手を組んでいくことが必要だと思う」と述べた。

 アクダー副首相によると、トルコは内海に面するため従来津波に関して関心が薄かったが、近年、同国の研究者と東北大などの共同研究で、イスタンブールでも最大6メートルの津波の可能性が否定できないと分かったといい、津波に危機感を募らせているという。このため、防潮堤の高さや、国民への津波の危険周知方法について知見を知りたいと語った。

 アクダー副首相は「私の家が海抜10メートルにあるとして、6メートルの津波が来るとしたら避難すべきか、とどまるべきか」「現代は、ラジオを聞く国民は少ない。スマートフォンで知らせるのが有効ではないか。仙台ではどうしているのか」などと矢継ぎ早に質問した。

 一行は震災遺構の仙台市立荒浜小学校などを視察した。アクダー副首相は2日から来日、4日には安倍晋三首相と会談、防災分野などで協力関係を強化する方針を確認している。