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延寿院の寄進状、名張市文化財に 代々の津藩主から9通 藩の地域経営を知る史料

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延寿院の寄進状、名張市文化財に 代々の津藩主から9通 藩の地域経営を知る史料

 名張市教育委員会は、同市赤目町長坂の延寿院(えんじゅいん)が、代々の津藩主から受けた寄進状9通を市文化財に指定した。津藩藤堂家と延寿院の江戸時代を通じたつながりを示し、藩の地域経営を知る貴重な史料という。

 延寿院は、赤目四十八滝の登り口にある天台宗の寺院。指定されたのは、寛永13(1636)年から文政10(1827)年にわたる寄進状で同寺が所蔵していた。2代津藩主の高次(たかつぐ)が、瀧不動堂(延寿院)に23石8斗4升の寺領を寄進して以降、11代高猷(たかゆき)まで、藩主の交代ごとに寄せられた。

 同市教委文化生涯学習室は「当時、地域の寺は村社会の中心的存在。石高を与えて統治力を強めた当時の地域経営を知る上でも貴重」という。

 指定は3月13日付。有識者でつくる市文化財調査会で決定した。市内の指定文化財は77件(国8件、県13件、市56件)となった。