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南部九州版を追加発売へ 訪日客の「観光の足」に成長

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南部九州版を追加発売へ 訪日客の「観光の足」に成長

 西日本鉄道は29日、九州のバスが乗り放題となる「SUNQ(サンキュー)パス」に4月、熊本、宮崎、鹿児島3県で3日間利用できる南部九州版を追加すると発表した。同パスは海外からの観光客を中心に、年間23万枚を売り上げる商品に育った。内容をより充実させ、九州観光の振興を図る。

 SUNQパスは、九州・山口のバス・船舶事業者49社が共同販売している。これまでに全九州版、北部九州版(いずれも山口県下関市含む)がある。利用できる路線は、高速バスも含め2400に上る。

 新たに販売する南部九州版は、熊本など3県でバスと一部船舶が乗り放題となる。国内では8千円、韓国や台湾など海外では6千円で販売する。

 SUNQパス販売は、平成17年に始まった。西鉄をはじめ加盟事業者は海外での営業を強化した。韓国や台湾などの旅行代理店を訪問している。

 こうした努力と、日本入国前にパスを買えば、気軽にバスを利用できる利便性が話題となり、海外販売が急増した。25年度までの売り上げ枚数は年3万枚程度だったが、29年度はすでに23万枚を超えた。全体の9割を海外客が占める。

 最近、日本を訪れる観光客は、SNSなどを通じて、決して有名ではない観光地の情報を得て、赴くケースが増えた。その足として、路線バスが活用されている。西鉄新規事業戦略担当の日高悟課長は「全九州を回ってもらえる旅行スタイルを提案したい。年間30万枚の販売を目指す」と語った。