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平城宮跡歴史公園3月24日オープン 玄関口に「朱雀大路」復元

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平城宮跡歴史公園3月24日オープン 玄関口に「朱雀大路」復元

 県と国が整備を進めてきた「平城宮跡歴史公園」(奈良市)が24日に開園するのを前に、公園の“玄関口”に当たる「朱雀門ひろば」で22日、報道関係者らを対象にした内覧会が開かれた。24日は午前中に開園式が行われ、正午から一般向けに開園する。

 平城宮跡は平成20年に国営公園化が決まり、「奈良時代を今に感じる空間」をコンセプトに、県と国とが一体的に整備を進めてきた。

 平城宮跡歴史公園は、第一次大極殿などが復元されている朱雀門以北の世界遺産エリアと、今回新たに整備された朱雀門以南の朱雀門ひろばからなる。

 朱雀門ひろばは、飲食・物販施設や歴史資料展示館が集約された「にぎわいの拠点」となるエリアだ。ひろばには大宮通りから朱雀門に一直線に伸びる平城京のメインストリート「朱雀大路」を復元。大路を挟んで西側に、展望デッキやジョギングステーションを備えた「天平みはらし館」▽県特産品や平城京ゆかりの品を販売する「天平みつき館」▽県産材を使ったレストランやカフェが入る「天平うまし館」▽団体客の集合場所となる「天平つどい館」-の4施設が開館する。天平うまし館からは、池に浮かぶ復元遣唐使船への乗船が可能だ。

 朱雀大路の東側には、平城宮跡の歴史や最新情報を学ぶ展示施設「平城宮いざない館」がオープンする。同館では、木簡など奈良時代の出土品や平城宮の復元模型を展示。映像プログラムや体験コーナーも充実しており、大人も子供も楽しみながら、平城宮の役人の生活や、当時の建築技術を知ることができる。

 朱雀門以北の世界遺産エリアでは、天皇の即位式や元日の式典など、国家的な儀式が行われた空間「第一次大極殿院」の復元が予定されている。大極殿を取り囲む「南門」「東西楼」「築地回廊」を順次整備する計画で、宮跡内の建物の復元整備はこれをもって終了となる。

 大極殿院の正面入り口となる南門は昨秋から工事が始まっており、来年以降完成までの数年間、工事の様子を一般に特別公開する。伝統工法で柱を組み上げる匠の技や、瓦ぶきの様子などを間近で見学できる貴重な機会となりそうだ。

 平城宮跡はアクセスの悪さが課題だったが、朱雀門ひろばにはバスやタクシーの乗降場のほか、乗用車用の駐車場(約50台)を整備。市内約20カ所で乗り捨て可能なレンタサイクルのサービスもあり、来場者の利便性が向上する。

 荒井正吾知事は、「平城宮跡の28年の来場者は推計約140万人だった。歴史公園のオープンで、大幅に来場者が増える予感がする」と期待をのぞかせた。