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65歳以上運転免許の自主返納が過去最高の4664人 支援事業奏功、3年で倍増 奈良

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65歳以上運転免許の自主返納が過去最高の4664人 支援事業奏功、3年で倍増 奈良

 昨年1年間に県内で運転免許を自主返納した65歳以上の高齢者は4664人に上り、過去最高を更新したことが県警交通企画課のまとめで分かった。県警が取り組みを始めた平成24年以降、自主返納者は右肩上がりに増加。同課は、高齢者による交通事故が社会問題化している現状や、自主返納を促す支援事業が奏功したとみている。

 昨年の全体の返納者数は4844人で、このうち96・3%を65歳以上の高齢者が占めた。2367人だった平成26年と比較し、高齢者の返納者数はわずか3年で倍増した格好だ。

 昨年3月に改正道交法が施行され、75歳以上のドライバーには3年ごとの免許更新時などに際し、認知機能検査が義務づけられた。県警運転免許課によると、施行後の3月12日~12月31日に569人が「認知症の恐れがある」と分類され、このうち4人が免許取り消し処分を受けている。

 加齢に伴う身体機能の低下で、運転に不安を感じるようになった高齢者の自主返納を促そうと、県警は自治体や企業と連携して支援事業を展開している。運転免許の返納時に交付される「運転経歴証明書」を提示すれば、バスやタクシーの運賃のほか、メガネ、補聴器、大型スーパーでの自宅配送料などが割引になる特典を用意。20日現在で255の事業所と協定を締結済みだ。

 県警交通企画課の朝山昭彦調査官は「自治体や企業などと協議しながら、免許を返納しやすい環境づくりに取り組んでいきたい」と話している。

 支援事業所で受けられる特典についての詳細は、県警ホームページ(http://www.police.pref.nara.jp)で確認できる。