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明治期、外国との貿易の舞台「川口居留地」を知って 中之島図書館で企画展 大阪

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明治期、外国との貿易の舞台「川口居留地」を知って 中之島図書館で企画展 大阪

 150年前の大阪における外国との貿易の舞台でもあり、大阪の文明開化にもつながった川口居留地について知ってもらおうと、写真や古地図、映像などで振り返る企画展「大阪開市 開港150年と川口居留地」が、大阪市北区の府立中之島図書館で開かれており、大阪の開市と開港の歴史や当時の街並み、居留地の人々の様子などを紹介している。

 同居留地は、島のように独立した土地で、初期の地図には配置区分や面積まで記されている。また全景写真やジオラマを見れば、異国情緒あふれる街並みが広がっており、珍しさもあってか、開設当時、日本人が見物に押し寄せたという。

 居留民が神戸に流れ、衰退したが、キリスト教の解禁に伴い、跡地にはキリスト教系の学校(現在の桃山学院、プール学院、大阪女学院など)が続々と設立されたこともあり、企画展にはレトロなオルガンや宣教師の制服、女学生の写真や映像など学校関連資料も並ぶ。

 また外国人の季節の行事やたらいでの洗濯風景、畳やびょうぶなどの日本的要素が入り交じった部屋のインテリアなど、当時の生活がうかがえる写真展示もある。

 広報担当の鈴木希実枝さんは「残念ながら当時の街の面影はなくなったが、神戸や横浜だけでなく、大阪にも居留地があったことやその役割、当時のにぎわいを市民に伝えたい」と力を込める。来月には川口居留地の同じ場所を今と昔で見比べる写真展も計画中で「同展でたっぷり情報を仕入れてもらえたら」と話した。30日まで。入場無料。24日は講演会(500円、要予約)もある。問い合わせは同館(電)06・6203・0474。