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奈良・京終駅が明治の開業当時の姿に JR西から寄贈受け市が復元、交流スペースも

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奈良・京終駅が明治の開業当時の姿に JR西から寄贈受け市が復元、交流スペースも

 明治時代に開業したJR京終(きょうばて)駅(奈良市南京終町)を往時の姿に復元する工事が進められている。駅舎の待合室はすでに改修工事を終え、今月9日から供用を開始。7月にはカフェと観光案内所、交流スペースが駅舎内に設置される見通しで、近隣住民は「地域のにぎわいを創出したい」と意気込んでいる。

 同駅は明治31(1898)年に設置された木造平屋建ての無人駅で、これまでにも定期的に改修されながら利用されてきた。大正8年~昭和26年は、大和高原から物資を運ぶロープウエー「奈良安全索道」が稼働していたことから、奈良市の物流拠点として栄えていた。

 JR西日本から駅舎の寄贈を受けた市が昨年9月、地元活性化を目的に改修に着手。待合室は今年2月末に工事が完了、明治時代の開業当初に近い姿に復元された。県産木材を含むスギやヒノキで作られた外壁や天井、窓枠は木のぬくもりを感じさせ、シャンデリア調の照明と相まってレトロな姿に生まれ変わった。

 今後は7月にカフェや観光案内所、12月には駅前広場が整備される予定。駅近くでゲストハウスを経営する安西俊樹さん(68)は「ここ数年で外国人の乗降客もかなり増えている。地元のみんなで協力し合って、駅周辺を盛り上げていきたい」と力を込めた。