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大間原発建設差し止め棄却 恩恵と事故懸念、地元複雑

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大間原発建設差し止め棄却 恩恵と事故懸念、地元複雑

 電源開発大間原子力発電所の建設差し止めを認めなかった19日の函館地裁判決。地元の大間町では、原発で町が潤っている実情と、事故への懸念など複雑な心境が聞かれた。

 「原発なしで孫の世代、もっと下の世代まで、町は立ちゆくのか。原発は町の存続にかかわる。原発がなくなれば、仕事だってなくなるのではないか」。町に住む主婦(59)は判決を歓迎した。

 一方、60代の元漁師の男性は「原発はない方がいいという理想と、カネが入るという現実の水掛け論だ」と指摘。「補償がある漁師や原発関連企業は文句を言えない。町も恩恵を受けているが、個人的には反対。事故があれば、『大間マグロ』だって、誰も食べなくなる」と語った。

 また、60代の漁業の男性は「推進の理屈も分かるし、事故があれば大変なことになることも分かる。ただ、建設が差し止められなくても、稼働できないのではないか。だから、あまり関心はない」と話した。