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山口大獣医学部、動物模型での実習促進へネットで購入資金募る

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山口大獣医学部、動物模型での実習促進へネットで購入資金募る

山口大が導入した牛の分娩実習用模型 山口大が導入した牛の分娩実習用模型

 山口大の共同獣医学部が、動物福祉の考えから模型を使った実習を進めようと、インターネット上で購入資金を募っている。国際水準の獣医学教育を目指す取り組みの一環で、担当教員は「獣医学は知られてないことが多い。認知してもらうきっかけにもしたい」と語った。

 購入するのは、検査や薬剤投与の実習で使う馬の等身大模型。カナダ製で、1体約400万円かかる。

 ネット上で小口の資金を募る「クラウドファンディング」を活用し、半額の200万円を目標額に設定したが、募集を開始した1月15日から5日間で達成。現在は500万円を目標に、3月末まで受け付けている。寄付者には大学のオリジナルグッズや実習体験などの返礼を予定している。 山口大は牛の分娩実習用模型などを既に導入した。

 生きた動物を使った場合、動物への負担に加え、実習回数も限られる。山口大は平成33年度までに動物を使った実習を原則廃止し、獣医学教育の国際基準を設定する欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証取得を目指している。

 この認証を国内の大学で取得した例はない。山口大と鹿児島大が共同で、北海道大と帯広畜産大も共同で取得に向けた取り組みを進めている。

 山口大の谷口雅康准教授(獣医繁殖学)は「模型の導入で動物福祉に配慮できる上、繰り返し練習でき、技術の習得に役立つ」と話した。