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五新線跡に木製レール敷設 おもちゃの列車、出発進行 親子連れらイベント満喫 奈良

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五新線跡に木製レール敷設 おもちゃの列車、出発進行 親子連れらイベント満喫 奈良

 「五新鉄道(五新線)」跡に木製レールを敷き、子供たちがおもちゃの列車を走らせる「木レールイベント」が18日、五條市西吉野町城戸地区で開かれ、大勢の親子連れでにぎわった。

 五新線は旧国鉄が山間部の木材輸送を目的に、同市と和歌山県新宮市を結ぶ100キロの鉄道路線として戦前に整備が始まったものの、計画が頓挫した「未成線」として知られる。イベントは住民らでつくる実行委が市内に残った遺構を活性化につなげようと開き、今年で5回目。家族連れや鉄道ファンが訪れる人気行事となっている。

 この日は、五新線跡に長さ約1キロの木製レールを敷設しおもちゃの列車を走らせる走行会が開かれ、参加者に走行証明書と「五条から城戸経由 新宮ゆき」という幻の切符もプレゼントされた。また、5インチ(12・7センチ)のレールを走る列車の体験乗車のほか、住民らが鹿肉、猪肉を使ったジビエ料理や地酒を販売する「五新線商店街」も設けられた。

 走行会に参加した大阪市の小学3年、児玉慶祐君(9)は「初めて来たけど、自分の列車がレールを走っているのを見るのは楽しかった」と笑顔。父の慶三さん(52)は「本来列車が走るはずだった場所におもちゃの列車を走らせるのは面白いですね」と話していた。

 実行委の薄谷勝委員長(76)は「年々来場者も増えてきた。こんなに大勢の人に来てもらえるイベントに成長して、うれしい。来年以降も継続していければ」と話した。