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サクラ並木、地域で守る 奥琵琶湖パークウェイで病害拡大 剪定や施肥、活動強化 ながはま森林マッチングセンター 滋賀

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サクラ並木、地域で守る 奥琵琶湖パークウェイで病害拡大 剪定や施肥、活動強化 ながはま森林マッチングセンター 滋賀

 県内屈指のサクラの名所ながら、病害による被害も広がっている奥琵琶湖パークウェイ(長浜市西浅井町)一帯のサクラ並木を守ろうと、林業関係者などでつくる「ながはま森林マッチングセンター」は、保全事業を本格化させている。枝の剪定(せんてい)や施肥、サクラの状況調査などを行い、保全活動を強化している。

 サクラ並木は、パークウェイ北入り口から葛籠尾(つづらお)崎を回り、高島市との境に近い二本松水泳場まで約22キロ、約3200本に及ぶ。昨年4月には、同パークウェイで5万6千人の入り込み客があるなど、サクラの季節には観光客らでにぎわう。

 ただ、同センターによると、花が咲かなくなる病害「てんぐ巣病」に約半数の樹木がかかっているという。

 並木の8割はソメイヨシノで平均樹齢は約40年。一般的なソメイヨシノの平均寿命は60~80年とされ、寿命に近づいていることなどから保全、再生活動が急務になっていた。手入れがよければ百年もたせることも可能といい、本格的な保全に向け、長浜市は今年度から同センターに管理を委託していた。

 センターは剪定作業、施肥管理などのほか、樹勢を確認する調査を開始。衰えの激しいソメイヨシノは、病害に強いジンダイアケボノという品種に植え替える作業も進める。

 また、市民にも保全の意識をもってもらおうと今月11日には初めて「桜守講座」を開催。愛知県新城市で市民運動「100万本の桜プロジェクト」を展開した松井章泰さんが、市民20人に活動報告をしたり剪定技術を伝授したりした。

 25日には「よみがえれパークウェイ大作戦」と称した市民イベントを開き、ジンダイアケボノの記念植樹や清掃活動を行う。

 同センターの森林環境保全員、橋本勘さん(42)は「行政だけでなく、地域や市民が『桜守』として活動してもらえるようにしていきたい」と話している。

 同センターによると、今年のサクラ並木の開花予想は4月4日ごろ。見ごろは7日~14日、満開は9日ごろと見込んでいる。