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来年のG20サミット見据え官民一体のテロ対策訓練 爆発物処理や不審者対応 大阪

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来年のG20サミット見据え官民一体のテロ対策訓練 爆発物処理や不審者対応 大阪

 大阪市で来年、「20カ国・地域首脳会合(G20サミット)」が開催されるのを前に15日、府内で、テロ対策として爆発物の処理訓練と、爆発物の原料になり得る薬品などを扱う薬局を対象とした訓練があった。

 爆発物の処理訓練は、大阪(伊丹)空港と直結する大阪モノレール大阪空港駅(豊中市蛍池西町)で実施。豊中署と同モノレールを運行する大阪高速鉄道が協力し、車両内に爆弾が仕掛けられたという想定で行われた。

 訓練では、「爆弾を網棚に仕掛けた」という電話が同モノレール千里中央駅に入ったとし、大阪高速鉄道の社員が乗客となり、車両から避難。乗務員が網棚に置かれた不審なかばんを見つけた。続いて同署空港警備派出所員が車両内に入って窓を開けた後、府警第2機動隊員が防護スーツに身を包んで中に入り、かばんを取り出した。さらに駅の下で、重機のアームを使ってかばんを特殊搬送車両に載せた。

 訓練は、大手私鉄各社の関係者も見学。訓練後、空港警備派出所の福井哲男所長は「きょうのような事態が起きたとき、どう動くべきか考えて鉄道事業に努めてほしい」などと講評した。

 一方、薬品などを扱う事業者に防犯意識を高めてもらおうと、黒山署は、堺市東区日置荘西町の薬局「ウエルシア薬局堺日置荘西町店」で不審者対応訓練に取り組んだ。

 まず不審者役の署員が同店を訪れ、「オキシドール(過酸化水素水)と尿素の在庫をすべて買い取りたい」と要求。店員は使用目的を尋ねるほか、身分証明書の提示を要請し、別の店員が通報した。署員が駆けつけ、購入目的などについて職務質問。あやふやな回答のため、不審者をパトカーに乗せて任意同行した。

 同署の北田勝警備課長は「訓練を繰り返し、G20サミットに向けて官民一体でテロ対策に取り組んでいきたい」と話した。