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魚沼産コシヒカリの「特A」返り咲きへ一丸 県が対策検討会議

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魚沼産コシヒカリの「特A」返り咲きへ一丸 県が対策検討会議

 日本穀物検定協会の食味ランキングで魚沼産コシヒカリが初の格下げとなった事態を受け、県は14日、魚沼地域の自治体、農家など関係者らによる「魚沼米食味対策検討会議」を立ち上げた。格下げの要因や課題を整理した上で危機意識を共有し、品質を確保して最上級評価の「特A」への1年での返り咲きを目指す。(松崎翼)

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 会議は県と魚沼市など5市2町の担当者、農家ら約30人で構成。初会合は産地を抱える南魚沼地域振興局(南魚沼市六日町)で開き、座長を務める魚沼地域振興局の小幡武志局長は「特Aのためだけに取り組んできたわけでないが、評価を率直に受け止めて真摯(しんし)に対応しなければならない」と指摘した。JA越後おぢや米穀販売課の和田孝昭課長は「混乱と長期化を招くのが一番良くない」と危機感をあらわにした。

 同協会が2月に発表した平成29年産米の食味ランキングで、平成元年から28年間にわたり5段階評価で最上級の「特A」だった魚沼産コシヒカリは、2番目の「A」に初めて格下げ。対応を間違えれば、ブランド価値や販売価格の低下につながる恐れもあり、産地にショックが走った。

 会議では格下げの要因について、昨年は田植えが例年より遅く、平均気温が低かったことに加え、9月末~10月初旬に続いた雨で刈り取りが遅れたことが挙げられた。ただ、県経営普及課の田村良浩参事は「これらが要因とは確定していない」と述べ、さらなる分析が必要だと強調した。

 魚沼市の農家、関武雄さんは「以前よりも味が落ちたという感覚はない」としつつも「地域全体では特Aに当たらないコメがゼロでないのも事実。地域挙げての底上げが必要で、特Aに返り咲くという気持ちで取り組む」と決意を示した。

 会合後、県農産園芸課の渡部浩課長補佐は「一丸になってやっていく共通認識を持つことができた」と意義を強調した。同会議は22日に2回目の会合を開催。食味鑑定の専門家などを招き、課題を深く探る。