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碓氷関所史料館、18日までラスト公開 移転後は通年公開施設に

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碓氷関所史料館、18日までラスト公開 移転後は通年公開施設に

 県指定史跡の「碓氷関所跡」(安中市松井田町)の一角に設置されている「碓氷関所史料館」で18日まで、最後の一般公開が行われている。建物の老朽化に伴い平成29年度で廃館が決まったためで、運営を担ってきた碓氷関所保存会の佐藤健一会長(81)は「半世紀を超えて役割を果たしてきた史料館に感謝を込めたい」と話している。

 碓氷関所は江戸幕府が元和2(1616)年、江戸と京都を結ぶ重要な交通路だった中山道に設置。関東入国の関門として「入鉄砲と出女」を厳しく監視した。明治2(1869)年の廃関時には東門の門扉と門柱がひそかに持ち出され、昭和35年に地元住民らの募金活動などによって復元、翌36年には史料館も建設された。碓氷関所跡は箱根の関所と並び日本三大関所跡や四大関所跡と称されている。

 最後となる一般公開では、女性の髪型や身体的特徴など出女を調べる際のマニュアルや関所手形、手形に押された印鑑をチェックするための判(はん)鑑(かがみ)帳、関所役人が身につけた裃(かみしも)など80点が展示されている。

 史料は平成30年度から、約230メートル離れた体験型鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」近くの市有施設「碓氷関所資料室」に移され、通年で公開される。

 これまで、主にボランティアとして史料の公開や説明役などを担ってきた保存会は“お役ご免”となるが、佐藤会長は「最近は関所跡を訪れる外国人も目立つようになった。できる限り清掃美化や観光客への案内などは続けていきたい」としている。