産経ニュース

家庭で高齢者虐待261件、施設でも3件 28年度 茨城

地方 地方

記事詳細

更新


家庭で高齢者虐待261件、施設でも3件 28年度 茨城

 県は、平成28年度に家庭内で起きた高齢者に対する虐待は前年度比32件増の261件だったと発表した。老人ホームなど県内の高齢者施設での職員による虐待は3件で前年度から2件増えた。

 県長寿福祉課によると、家庭内で虐待を受けた高齢者274人のうち、214人が女性だった。また131人が要介護認定者で、うち89人が認知症患者だった。

 虐待の内容(複数回答)は、身体的虐待が71・9%、心理的虐待が47・8%、年金を使い込むなどの経済的虐待が18・2%、介護などの放棄・放任が16・4%、性的虐待が0・7%だった。

 虐待の加害者(同)は、息子が最も多く45・9%。次いで夫が19・7%、娘が12・9%-の順だった。

 施設職員による虐待では、60代、80代、90代の女性入所者3人に対し、施設職員が肩を強くたたいて転倒させるなどの身体的虐待や、強く叱責するなどの心理的虐待があった。いずれも刑事事件として立件はされていないという。

 施設内での虐待について、県長寿福祉課の担当者は「介護業界は人手不足。経験の少なさや忙しさが虐待につながってしまうこともある。改善指導に努めていきたい」としている。

 調査は、高齢者虐待防止法に基づき、市町村が受けた相談や通報を県がまとめた。(鴨川一也)