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宇治・二子山古墳発掘から50年、市歴史資料館で企画展 出土の甲冑など紹介

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宇治・二子山古墳発掘から50年、市歴史資料館で企画展 出土の甲冑など紹介

 宇治市の二子山古墳の発掘から50年となるのを記念した企画展が市歴史資料館で開かれている。同古墳から出土した古墳時代の鉄製武器や埴輪(はにわ)など計約280点を展示。昭和48年発刊の『宇治市史』のために作家の司馬遼太郎さんが寄せた「推薦のことば」の直筆原稿も初公開されている。4月22日まで。

 宇治川右岸の二子山と呼ばれる丘陵に位置する同古墳では、昭和43年に発掘調査がスタート。北側で直径40メートル(5世紀中頃)、南側では直径35メートル(5世紀後半)の円墳が確認された。この地を治めた有力者の墓とみられる。

 埋葬施設やその周辺からは、鉄製の甲冑や刀剣、農耕具などのほか、銅鏡や円筒・家形埴輪などが出土し、府有形文化財に指定されている。

 会場では、未盗掘だった南墳の遺構を再現。出土品の位置関係や当時の発掘調査の写真などが紹介されている。

 このほか、甲冑や刀剣、手鎌や鉄斧といった出土品も並ぶ。

 司馬さんの寄稿は原稿用紙1枚に書かれ、一部が赤字で修正されるなど推敲(すいこう)のあとがうかがえる。都を攻守する勢力がぶつかる場所として「宇治ほど、歴史的にも地理的にも魅力を感じさせる土地はない」と強調した上で、「『宇治市史』はこの点に注目し、とくに地理学的考察をも豊富に含められるという。刊行の日が待たれる思いである」とつづっている。

 午前9時~午後5時。入館無料。月曜と祝日は休館。問い合わせは同館(電)0774・39・9260。