産経ニュース

徳島の山間地で継承 急傾斜地農耕が世界農業遺産に

地方 地方

記事詳細

更新


徳島の山間地で継承 急傾斜地農耕が世界農業遺産に

 国連食糧農業機関(FAO)は9日、徳島県西部の山間地で継承されている急傾斜地農耕を世界農業遺産に認定したことを明らかにした。ローマの本部で開催していた専門家会合で決まった。静岡県の伝統的なワサビ栽培も認定され、日本の世界農業遺産は11地域となった。中四国では初の認定。

 申請した農林水産省は、伝統農法の振興や農産物のブランド化につながると期待している。

 徳島県の急傾斜地農耕は、山に段々畑を築かず、斜面にカヤをすき込むことで土壌流出を防ぐ独特な農法で、雑穀や野菜を栽培してきた。「にし阿波の傾斜地農耕システム」の名称で認定された。

 世界農業遺産は、生物多様性や土地・水管理の独自性が保たれ、優れた景観を形成していることなどが認定の基準とされている。

 徳島地域は昨年3月、農水省の公募で世界農業遺産候補に選ばれた。申請を受け、FAOは現地調査などの審査手続きを実施した。徳島地域は国内版の日本農業遺産にもなっている。