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上野三碑の「多胡碑」隠した埋設抗発見 来月14日に記念講演会

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上野三碑の「多胡碑」隠した埋設抗発見 来月14日に記念講演会

 高崎市教育委員会は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された古代碑「上野三碑(こうずけさんぴ)」の多胡碑を、先の大戦の終戦直後に隠存したとみられる埋設抗を発見したと発表した。これまで正確な位置は判明しておらず、市教委は「多胡碑の現代史と来歴を知る意味で貴重な発見」としている。

 県教委の資料などによると、多胡碑は終戦直後の昭和20年9月ごろ、進駐軍の接収から守ろうと、文部省(当時)の指令で吉井町(同)が多胡碑から56メートル東方の畑地に埋めた。翌21年には掘り返され、現在の場所に再建された。

 市教委の調査で発見された埋設抗は、多胡碑の現在の場所から約60メートル東の民家の庭先にあり、大きさは南北293センチ、東西180センチ。深さは当時の地表面から約1・3メートル~約1・5メートルと推定され、「碑身(高さ1・29メートル、幅69センチ、奥行き62センチ)が収まる規模」としている。

 埋設抗の発見を受け、市教委は4月14日午後2時から「終戦時、多胡碑の隠存と再建を説く」と題した登録記念講演会を吉井文化会館(高崎市吉井町)で開く。多胡碑記念館の初代館長、久保信太郎氏が地域の当時の証言や体験などを基に隠存の謎に迫る。

 参加費は無料で定員は先着200人。問い合わせは文化財保護課(電)027・321・1292。