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山梨県警の防犯カメラ運用1年 暴力団関係事件53件の裏付け捜査活用 抑止効果も

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山梨県警の防犯カメラ運用1年 暴力団関係事件53件の裏付け捜査活用 抑止効果も

 県警は、暴力団排除の特別強化区域に指定した甲府市の中心街と笛吹市の石和温泉街で街頭防犯カメラ計17台を設置し、昨年2月1日から運用を始めた。その後1年間で計53件の画像が暴力団関係事件や器物損壊などの裏付け捜査に活用されたことが、県警のまとめで分かった。カメラは犯罪抑止にも貢献し、暴行傷害による被害受理件数が大幅に減少したという。特に、石和温泉街ではゼロだった。(昌林龍一)

 県警組織犯罪対策課によると、防犯カメラは甲府署管内の同市丸の内、中央、相生を含む中心街に9台、笛吹署管内の笛吹市石和町から春日居町にかけての石和温泉街に8台を設置。24時間態勢で録画し、暴力団員の地域内の出入りの確認や犯罪の裏付け捜査に活用している。

 53件の内訳は甲府が34件、石和が19件。種別では、暴力団関係、強盗未遂、暴行傷害、窃盗、器物損壊、道交法違反(酒気帯び運転)などの容疑事件の裏付け捜査に活用したという。

 県警はカメラ設置によって犯罪抑止効果もあったとみている。刑法犯関係の110番受理件数は、設置前の1年間と比べて、甲府市中心街が1件減の37件、石和温泉街では5件減の6件と、いずれも減少した。

 このうち、暴行傷害の110番などの受理件数は、甲府が8件減の13件、石和が3件減のゼロとなった。

 捜査関係者は「防犯カメラが周知され、暴行をする人が以前より減っているのではないか」とみている。

 防犯カメラは、両エリア内の店舗や住民の要望を受け、暴力団排除の「特別強化地域」を取り囲む形で設置した。