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【東日本大震災】JR西と和歌山・串本町、列車走行中に津波避難訓練

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【東日本大震災】
JR西と和歌山・串本町、列車走行中に津波避難訓練

 ■地元高校生、高い山側に誘導

 東日本大震災の発生から7年となった11日、JR西日本と串本町は、列車走行中の南海トラフ巨大地震発生を想定した合同津波避難訓練を同町内で実施した。緊急停止した列車から乗客を降ろし、避難させるなどの訓練が展開された。

 同町によると、南海トラフ巨大地震による同町への津波は最大高17メートル、最短で3分で到達するとされている。訓練は、JR紀勢線の紀伊田原-古座間を下り列車が走行中、マグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生。車内の緊急地震速報システムが鳴り、乗務員が県立串本古座高校古座校舎(同町中湊)付近に列車を緊急停止させた-との想定で実施した。

 停車後、津波の発生を予測して扉が開けられ、約120人の乗客役のJR西社員らが次々と線路に降りた。乗務員は「落ち着いて行動してください」などと呼びかけた。

 参加した同校串本校舎の高校生ら4人は下車後に古座校舎へ避難するという想定は知らされておらず、より高い山側へ他の参加者を誘導する場面も。2年の上地健太朗さん(17)は「自分たち地元の人間が避難者を率先して誘導するのが目標だったが、最初はなかなかついて来てくれず、より強い呼びかけが必要だと勉強になった」と話し、JR西は「地元の人ならより高い場所へ行くのは当然で、よい判断だった」と高校生の行動を評価した。

 この日は同町の岩渕地区でも住民ら約30人が参加しての避難訓練を実施。それぞれの訓練終了後、参加者は同町役場古座分庁舎で開かれた防災講演会に出席。東日本大震災の津波の映像などを活用した山田尚幸・和歌山地方気象台長の講演などに耳を傾けていた。