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小倉の夜、魅力アップ 駅、川沿いライトアップ 民間も協力、観光地結ぶ

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小倉の夜、魅力アップ 駅、川沿いライトアップ 民間も協力、観光地結ぶ

紫川にかかる鴎外橋のライトアップイメージ(北九州市提供) 紫川にかかる鴎外橋のライトアップイメージ(北九州市提供)

 北九州市は、小倉都心地区での夜間ライトアップ事業を本格化する。JR小倉駅前から紫川沿いに並ぶ飲食店街や、小倉城といった観光地を一体的に照らし出す。民間活力を最大限に活用しながら夜間の景観の魅力アップに努め、新たなにぎわいを創出する。(大森貴弘)

 市では平成に入り、街中のライトアップを順次、始めた。都心を流れる紫川沿いでは、護岸工事や橋の架け替えに合わせて進めた。

 昨年3月からは、小倉城天守閣でもライトアップを始めた。外国人観光客を中心に天守閣への入館者は昨年末までに計14万4千人を数え、前年同期比で3%増えるという効果が出た。

 市は今後、外国人観光客らに対し、どうすれば北九州の魅力をより一層、情報発信できる仕掛けができるか検討し、照明エリアの拡大に踏み切ることにした。

 今後、紫川にかかる「鴎外橋」の側面に光を当て、水面にアーチが映るような工夫を施すとのアイデアを実行に移す。かつて小倉で過ごした文豪、森鴎外にちなみ、名付けられた橋だ。

 合わせて、小倉駅新幹線口(北口)の駅前広場や旧小倉ホテル跡地の広場でも、よりデザイン性の高い照明設備の整備を急ぐ。

 この3カ所を中心に北九州全体の夜を光で包み込み、幻想的な雰囲気を作り出す。

 いずれも平成30年度中に必要な工事を終える。実際の点灯のタイミングは31年春を目指す。

 市では30年度の一般会計当初予算案に、5千万円の事業費を計上した。

 ◆4つの回遊ルート案

 市ではこれに先立ち、昨年10月、小倉都心地区の夜間景観ガイドラインをまとめた。

 観光客らが北九州の夜を楽しめるよう「小倉都心ライン」や「歴史・水辺ライン」といった4つの回遊ルート案を示した。

 工場群やビルの照明、樹木のイルミネーションやデザイン性の高い街灯などを組み合わせた。

 市はライトアップ事業を通じて、それぞれのルート沿いでのまちづくりを本格化させ、地域活性化につなげる。

 そのためには民間の協力は欠かせない。

 市には、ライトアップ事業を呼び水に、道路に面した各店舗でも、それぞれに色鮮やかな広告や宣伝をオリジナルの照明機器を使って表現してもらいたいといった思いがある。

 また、ガラス張りのビルであれば夜間の点灯を工夫し、プロジェクション・マッピングのように、照明で文字や絵を描いてもらうといった構想もある。

 市都市景観課の矢野裕子課長は「行政と民間とが協力し、街全体で光のショーを演出したい。観光客や地元の住民の皆さんにも夜の買い物や散歩を楽しんでもらえるように工夫を重ねたい」と語る。