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琵琶湖の学習船初代「うみのこ」引退セレモニー

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琵琶湖の学習船初代「うみのこ」引退セレモニー

 老朽化のため、今年度で現役を退く琵琶湖の学習船「うみのこ」の引退セレモニーが11日、大津港(大津市浜大津)で開かれた。35年にわたり、県内の小学生らを乗せてきた船の最後の姿を一目見ようと、かつて乗船した多くの人が訪れ、別れを惜しんだ。

 うみのこは昭和58年に就航。県内の小学生が乗船、宿泊しながら、郷土や対人関係などについて学んだ。これまで約54万人の児童が乗船し、他の小学校の児童と乗り合わせることから、交流の場としても親しまれてきた。

 セレモニーには、乗船経験者から公募で選ばれた約50人が参加したほか、三日月大造知事らも駆けつけた。三日月知事は「私たちの誇り。心から感謝したい」とあいさつした。

 昭和60年に乗船した東京都の公務員、糸井良太さん(43)は「他の学校の子と交流したり、素晴らしい経験ができた。うみのこは故郷の自慢であり宝。かけがえのない思い出を残してくれた」と語った。

 参加者らは同船の周航歌「希望の船」を合唱したほか、船内を見学してうみのこへのメッセージを寄せ書きした。セレモニー前に行われた見学会にも1927人の来場者が訪れた。

 初代はこの日で見納めとなるが、2代目「うみのこ」は5月に就航予定。セレモニーに参加した東近江市のパート従業員、川副菜津貴さん(29)は「一緒に乗船した他の学校の子とは、今でも友達。大事な縁を作ってくれた。これからも滋賀の良さを子供たちに伝えてほしい」と期待を寄せた。