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【東日本大震災7年】埼玉県内各地で追悼 なお避難者3671人

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【東日本大震災7年】
埼玉県内各地で追悼 なお避難者3671人

東日本大震災で被災した梵鐘の前で犠牲者を悼み読経する参列者=11日、飯能市飯能(石井豊撮影) 東日本大震災で被災した梵鐘の前で犠牲者を悼み読経する参列者=11日、飯能市飯能(石井豊撮影)

 会場では飯能市の法光寺が保管している東禅寺の新旧2つの梵鐘と伝鐘を仮鐘楼に設置。午前10時から僧侶らの読経が1時間ごとに行われ、市民らが突いた鐘の音が会場に静かに響いた。

 平成23年秋から梵鐘を預かってきた法光寺の大野文敬住職(58)は「この地で梵鐘を突くのも最後。これだけ大勢の人に集まっていただき、支援の心が届いたのではないか」と感慨深げだった。

 東禅寺は昨年末、再建され、梵鐘と伝鐘は5、6月にも故郷に戻る予定。旧梵鐘は当面、法光寺で継続保管される見通しという。

 東松山市では、東武線東松山駅東口のぼたん通り商店街内の公園で「3・11げんきマルシェ&きずなキャンドル」が開催された。同市は震災発生後、一文字違いが縁となり、宮城県東松島市の復興支援を続ける。

 催しでは同市のカキの販売や追悼行事などが行われた。震災で弟=当時(5)=を亡くした同市の被災者が、がれきの中から弟が好きだった青いこいのぼりを見つけたのをきっかけに始まった「青い鯉のぼりプロジェクト」では、会場に掲げたこいのぼりに東松山市民らが応援メッセージを書いた。

 東松島市に災害派遣されていた東松山市職員の内田幸雄さん(43)は「現地では『家族全員失った』『友達が津波に流された』という声を聞いた。希望をなくされている方もいたが、少しずつ前向きになってもらった。今後も交流を続けたい」と話した。(石井豊、黄金崎元、川上響)

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