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駆除のシカ、革製品に 映画監督・蔦さん、ネットで販売 徳島

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駆除のシカ、革製品に 映画監督・蔦さん、ネットで販売 徳島

 徳島県三好市の山間部・祖谷地区で有害鳥獣として駆除されたシカの皮を、県産の藍(あい)で染めた革製品のインターネット販売を同市出身の映画監督、蔦(つた)哲一朗さん(33)が始めた。

 蔦さんの祖父は、かつての強豪、県立池田高の野球部元監督、故蔦文也さん。自身は「日本の秘境」と呼ばれる祖谷地区を舞台とした映画「祖谷物語-おくのひと-」で厳しい自然の中での人間の生き様を描き、海外の賞も獲得した。

 シカの皮に注目したのは、映画撮影時に地元猟友会による駆除の現場を見たのがきっかけ。林業の衰退で森林管理が行き届かなくなり、野生動物の生息域が拡大。農作物が荒らされる一方で、猟師不足が進む実態を知ったという。

 シカの捕獲・駆除は全国で年間数十万頭とされるが、十分に活用されず、そのまま山に放置されることも多い。蔦さんは「人間の都合で殺されるシカの供養の意味も込めた」。

 工程は、祖谷地区の鳥獣処理施設で取り出したシカの皮をなめし革に加工。徳島伝統の「阿波藍」を用い、徳島県吉野川市の革職人、三木直人さん(42)が製品化する。

 商品にはスマートフォンケースやキーホルダー、名刺入れなどもあり、価格は800~4万5千円(税別)。アドレスはhttp://diya.jp/