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河内長野・金剛寺の屏風「紙本著色日月四季山水図」が国宝に

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河内長野・金剛寺の屏風「紙本著色日月四季山水図」が国宝に

 国の文化審議会が9日に行った文部科学相への答申で、河内長野市の天野山金剛寺にある室町時代の六曲屏風「紙本著色日月四季山水図」が新たに国宝となることになった。府内の絵画が国宝に指定されるのは45年ぶり10件目。大阪市都島区の藤田美術館が所蔵する中国・明時代の器「交趾大亀香合」も重要文化財となる。

 天野山金剛寺は奈良時代の天平年間(729~749年)に僧・行基が聖武天皇の勅願によって草創したと伝わり、南北朝時代には武将・楠木正成が何度も戦勝祈願を依頼したとして知られる。

 今回の屏風は、海を囲む山並みの中に四季の循環を表現し、空には月と太陽が配置された構図で、躍動感のある構成や鮮やかな色彩などによる迫力が評価された。文化庁の担当者は「保存状態もきわめてよく、日本文化を代表する作品」としている。

 大亀香合は中国・明時代(1368~1644年)の作品。日本では茶道で使われたとみられ、釉薬の発色が明るく色彩豊かな名品とされた。

 また同日、本殿が国宝に指定されている住吉大社(大阪市住吉区)の摂社・末社の本殿など計34件についても、境内の伝統的な景観を構成する一部であることが評価され、登録有形文化財(建造物)に指定するよう答申された。