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石牟礼道子さんしのび水俣で追悼回顧展

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石牟礼道子さんしのび水俣で追悼回顧展

 水俣病の過酷な世界を描いた代表作「苦海浄土」で知られ、2月に90歳で亡くなった作家、石牟礼道子さんをしのぶ回顧展が、熊本県水俣市の市立水俣病資料館で開かれている。入場は無料。月曜休館で3月末まで。

 回顧展では、石牟礼さんと水俣病との関わりを伝えるパネル16枚を展示する。患者らに加わって昭和40~50年代に原因企業のチッソ側と交渉した際の様子など、支援活動の足跡をたどっている。著書の閲覧コーナーも用意した。

 このほか常設展示では、苦海浄土の直筆原稿や、石牟礼さんが作品を朗読する声を録音したものに触れることができる。

 資料館の島田竜守館長(53)は「石牟礼さんへの感謝の思いを込めた。文学で水俣病を広く伝え、支援にも携わった功績を、ぜひ知ってほしい」と話した。回顧展の問い合わせは同館((電)0966・62・2621)。また、石牟礼さんが患者らと設立した「本願の会」は、24日午後1時半から同市のもやい館で、追悼メッセージを発表する「おくりびとの集い」を開催する。誰でも参加できる。

 問い合わせは本願の会事務局(電)0966・63・2980。