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「東北野球の聖地目指す」 宮城・南三陸の球場、夏の甲子園予選会場に

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「東北野球の聖地目指す」 宮城・南三陸の球場、夏の甲子園予選会場に

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた南三陸町の「平成の森しおかぜ球場」が、平成30年の第100回全国高校野球選手権宮城大会の会場として使用される。これまで仙台市や石巻市、大崎市などを会場に行われており、同球場で夏の予選が開催されるのは初めて。昨年リニューアルした球場で高校球児の熱戦が繰り広げられ、その観戦客による震災復興の後押しが期待されている。

 同町生涯学習課によると、球場は両翼90メートル、センター120メートル。3年にオープンした。7年には宿泊施設が完成。寒冷地ながら積雪の少ない立地とあって、青森山田高など東北地方の野球強豪校に合宿所として利用されてきた。

 震災では壁が損壊する被害を受けたが、機能を維持し、被災者の避難所やボランティアの宿泊所としての役割を果たしてきた。

 29年6月には、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)を管理する阪神園芸(同市)などによる大規模なリニューアルが行われた。

 内野の土には、甲子園球場に使われている鹿児島県産の黒土と、岩手山の火山灰混合土を配合した土を採用。外野の芝は、楽天生命パーク宮城(仙台市)と同じ洋芝の「ケンタッキーブルーグラス」など3種を植えた。柔らかく、生育上、季節を通して青々しさが長く残るのが特徴だ。昨年のリニューアル以降、プロ野球イースタン・リーグの楽天対日本ハムなどでも利用されてきた。

 平成の森の菅原弘館長(65)は「水はけが本当にいい」と話す。昨秋の高校野球県新人大会では、雨天で試合が中止になった日にも約1時間で使えるようになったという。

 県予選誘致では、元球児の佐藤仁町長が県高野連と直接交渉し、開催にこぎつけた。同課スポーツ振興係の芳賀勝清係長は「東北の野球の聖地といわれる球場となるよう頑張りたい」と意気込んでいる。