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三重大が鳥羽・海の博物館に「海女研究センター」 25日開設、観光客増図る

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三重大が鳥羽・海の博物館に「海女研究センター」 25日開設、観光客増図る

 三重大は、鳥羽市立海の博物館(同市浦村町)に「海女研究センター」を25日に開設する。海女文化の研究を通じての国際交流や産業振興に取り組む。地域創生に貢献することを目的に展開する「地域拠点サテライト構想」の一環で、市は赤字が続く同博物館の入館者数の増加にもつながると期待している。

 三重大は、北勢、伊賀、伊勢志摩、東紀州の4地域に自治体施設を活用した「地域拠点サテライト」を設置する計画を進めている。このうち「伊勢志摩サテライト」は伊勢、鳥羽、志摩、玉城、度会、南伊勢の6市町と連携する。

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で世界に発信された海女文化は三重大に研究の蓄積があり、市民向け講座や海女文化が残る韓国などとの交流を進める。また「食と観光」に関連した産業活性化や地域人材の育成にも取り組む計画だ。

 海女研究センターは同館管理棟2階に設置。フィールドワークなど研究活動の拠点として活用する。

 同館は昭和46年に市街地で開館、平成4年に郊外の現在地に移った。鳥羽市によると、入場者数は5年の約5万7千人をピークに減少し、28年度は約2万7千人。公益財団法人・東海水産科学協会による運営が赤字続きで行き詰まったことから昨年10月、市に売却したが、入場者数は伸びていない。

 市教委社会教育係の担当者は「海女さんが活躍する相差(おうさつ)地区などで観光客が増えており、どうやって博物館の誘客につなげるかが課題」としており、学際的研究による展示の魅力向上や、学生の感性を生かした情報発信に期待を寄せる。

 25日は午後1時半から同館フォトギャラリー棟で「第1回三重大学伊勢志摩サテライトシンポジウム」が開催され、担当する教授らが伊勢志摩でのこれまでの研究成果や地域創生に向けた展望を語る。