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四国遍路の研究成果公開 世界遺産に向け愛媛県歴博で特別展

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四国遍路の研究成果公開 世界遺産に向け愛媛県歴博で特別展

 四国遍路の世界遺産登録に向けた調査研究の成果を公開する特別展「四国遍路と愛媛の霊場」が、愛媛県西予市の県歴史文化博物館で開かれている。

 県教委や愛媛大などが平成25年度から調査した51番札所石手寺(松山市)や52番札所太山寺(同)を中心に、寺院の文化財や遍路道の研究成果を公開。遍路旅の記念に奉納された絵馬や往来手形、納経帳など遍路に関する資料と最新の札所調査研究報告、遍路道や札所紹介など約200点を集めている。

 国宝の本堂を有する太山寺の調査では、空海が書写したと伝わる奈良時代の「般若心経」、平安時代の「女神坐像」などの彫刻を紹介。伊予における観音信仰の聖地であったとしている。

 国宝「二王門」がある石手寺では、戦勝祈願の本尊「大勝金剛像」が見つかった。南北朝時代のもので、日本で数少ない作例という。また、室町時代後期の同寺境内を描いた全長約7・5メートルの「石手寺往古図」は、隆盛を誇った当時の寺院群を伝えている。

 今村賢司学芸員は「札所の文化財調査は四国遍路の世界遺産登録につながるプロセス。研究の最前線に触れてほしい」と話している。

 4月8日まで。期間中の今月10日に胡光・愛媛大教授が「四国遍路と伊予の霊場」、17日に今村学芸員が「四国遍路展のみどころ」、21日に元月刊へんろ編集者の滝口伸一氏が「お四国賛歌-へんろ新聞とともに17年-」と題して講演する。いずれも午後1時半からで、事前申し込みが必要。問い合わせは同館(電)0894・62・6222。