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大津・日吉大社で「神輿上神事」 「山王祭」が幕開け

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大津・日吉大社で「神輿上神事」 「山王祭」が幕開け

 湖国三大祭のひとつで、春の到来を告げる日吉大社(大津市坂本)の山王祭の最初の神事「神輿上(おこしあげ)神事」が4日に行われた。氏子ら約250人が重さ約1トンの神輿(みこし)2基を「ヨイコラ」の掛け声とともに、八王子山(標高381メートル)の山頂まで担ぎ上げた。

 山王祭は、天下泰平と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願うもので、延暦10(791)年に神輿が造られて以来、1200年以上の歴史をもつとされる。来月に行われる神様の結婚式を表現した「午の神事」を前に、神輿2基を麓の境内から、比叡山の神が降臨するとされる山頂の奥宮まで担ぎ上げる。

 この日は、氏子ら100人と、比叡山、北大津の両高校野球部員ら150人が参加。拍子木の音を合図にみこしを肩に担ぐと、急傾斜の山道を約1時間かけて駆け上がった。無事に神輿が納められると、神職が祝詞を奏上(そうじょう)した。

 日吉大社の氏子、山本弥寿則(やすのり)実行委員長(57)は「けが人がなく良かった。今後の無事を祈りながら、祭りを次世代に継承していきたい」と話した。

 野球部員らは先頭で神輿をロープで引っ張って協力した。北大津高(同市仰木の里)の宮下大樹主将(17)は「普段のきつい練習が生かせた。地元の人とのつながりがあると、今後もがんばれる。いつも応援してくれている恩返し」と話した。

 山王祭の主要行事は来月12~15日に開催。「午の神事」や、御子神(みこがみ)(子供の神)が誕生する「宵宮落し神事」など、勇壮な神事が行われる。