産経ニュース

奥津温泉で春を告げる「足踏み洗濯」

地方 地方

記事詳細

更新


奥津温泉で春を告げる「足踏み洗濯」

 冬季に中断していた鏡野町の奥津温泉名物「足踏み洗濯」が4日、約2カ月半ぶりに再開され、静かな温泉街に春の訪れを告げた。12月中旬までの日曜、祝日の午前8時半から15分間実演される。

 足踏み洗濯は、その昔、住民がクマやオオカミから身を守るため、見張りしやすいよう立って洗濯したのが始まりとされている風習。昭和55年、地元で保存会を発足し、温泉客用に実演を続けている。

 温泉街を流れる吉井川そばの洗濯場では、保存会の女性3人が、姉さんかぶりに絣(かすり)の着物姿でオケを片手に登場。湧き出る温泉の湯をオケですくってタオルにかけ、スピーカーから流れる「奥津温泉小唄」に合わせ、軽快な足さばきで洗い上げていった。

 実演した保存会メンバーの佐和千絵子さん(41)は「小さい頃から見てきた足踏み洗濯なので、大切に引き継いでいきたい」と笑顔を見せていた。