産経ニュース

三重県がCF本格導入 スポーツや福祉など7事業で

地方 地方

記事詳細

更新


三重県がCF本格導入 スポーツや福祉など7事業で

 県は、インターネットを通じて事業費を募るクラウドファンディング(CF)を平成30年度から本格的に導入する。初年度はスポーツや福祉などの7事業で総額約1100万円の調達を目指す。目標達成には広く共感を得ることが必要で今後、PR活動などを積極化する。県財政は借金返済の先送りを迫られるほど悪化しており、県は少しでも新たな財源を確保したい考えだ。

 CFを実施するのは、飼い主のいないネコの不妊・去勢手術事業▽骨髄バンク普及啓発事業▽外見では分からない障害や病気への理解を求めるヘルプマークの作成・配布▽美術館に展示する若手芸術家の作品収集▽県営サンアリーナ(伊勢市)の体操競技器具更新▽宮川ダム(大台町)と君ケ野ダム(津市)を紹介するダムカード作成(2事業)。

 県はこれまでに吉田沙保里賞表彰制度運営、伊勢志摩サミットの関係者をもてなす事業でCFを導入した。これらの経験を踏まえて昨年、活用指針を策定。庁内で対象事業を検討、決定した。

 目標額は、サンアリーナの体操器具更新が最も高く約760万円。次いで若手芸術家の作品収集の約160万円。最も少ないのは骨髄バンクの普及啓発で約10万円となった。体操器具更新は外部の事業者にPR活動などを委託するが、ほかは県ホームページなどを活用する。いずれも目標額に達しない場合は事業規模を縮小するが、上回った場合は拡大や充実を図る。

 「ふるさと納税」との違いは、寄せられた資金の使い道を明確に示していることだが、寄付した人はふるさと納税と同様に税の軽減措置を受けられる。民間で行われているCFでは、収益の分配や商品の提供で投資家に還元しているが、県は寄せられた金額に応じて返礼するかどうか今後、検討するとしている。