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山中選手引退 「地区の誇り、感動ありがとう」 湖南でPV、偉業たたえる声

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山中選手引退 「地区の誇り、感動ありがとう」 湖南でPV、偉業たたえる声

 「夢と感動をもらった」「地元の誇り」-。世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチに臨んだ山中慎介選手を応援しようと、出身地の湖南市では1日夜、パブリックビューイング(PV)が行われ、市民約250人が駆け付けた。試合に敗れ引退を表明した山中選手に、これまでの偉業をたたえる声があがった。

 PVは、市と山中選手の地元の下田学区まちづくり協議会などが主催。日本記録に並ぶ13回連続防衛を阻まれたルイス・ネリ選手(メキシコ)との再戦に、会場は試合前から熱気に包まれた。

 ゴングが鳴ると、来場者たちはピンクのスティックバルーンをたたきながら「山中がんばれ」などエールを送った。2回TKOで敗れると、涙を浮かべる人もいた。

 試合後、山中選手は引退を表明。同協議会の峰克司会長(71)は「人格、識見ともに立派なチャンピオンに、地域の大人から子供まで夢と感動をもらった。下田に山中慎介ありだ」とたたえた。防衛戦が終わるたびに地元の小中学校で講演し、子供たちとの交流を欠かさなかった姿が印象に残っているという。

 石本日香さん(48)は「精いっぱいの美しい敗戦。勇気をもらった」と話した。

 東京・両国国技館で応援した山中慎介後援会本部の谷口充会長(65)=湖南市下田=は試合後、山中選手と食事をともにした。山中選手はスッキリした表情で「悔いはない」と語っていたという。

 谷口会長は「残念で悔しいが、チャンピオンを守ってきた姿はわれわれの誇り。今後どのような道でも、サポートできたらと思う」と話した。