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絵手紙作家・小池さんが広島・熊野で展覧会 「思いぶつけた」創作の原点語る

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絵手紙作家・小池さんが広島・熊野で展覧会 「思いぶつけた」創作の原点語る

 絵手紙作家の小池邦夫さん(76)=東京都狛江市=の60年近くの創作活動を振り返るとともに、著名人と交わした絵手紙を紹介する展覧会が2日、熊野町中溝の筆の里工房で始まった。初日はアーティストトークがあり、小池さんが創作への思いを語った。

 全国に絵手紙ブームを呼び起こした小池さん。アーティストトークには120人の定員を超える女性愛好家らが県内外から訪れた。

 小池さんは、若い頃、孤独への不安からつづり始めた親友への手紙を回想し、「ヘタでもいいから人目を気にせず、自分の感動や思いを手紙にぶつけたら書く喜びを感じるようになった」と創作の原点を語った。

 今も毎日筆をとって書き続ける日々を送り、「筆は電子メールでは出せない心の叫びを伝えられる。書く自分も届いた人も元気が出て、うれしく感じるのが絵手紙」と説明。絵手紙が世代や国境を超えた交流を育んだ経験にも触れ、「人と人とがなかなか通じ合えない孤独な時代だからこそ、もっと絵手紙を広げたい」と力を込めた。

 会場には20代の頃から現在までの作品のほか、交流の深かった俳優の故・緒形拳さんらと交わされた絵手紙など約300点が展示されている。筆の里工房の担当者の宮脇健太朗さんは「言葉の力や手書きの魅力を感じてほしい」と話している。

 4月22日まで。問い合わせは同工房(電)082・855・3010。