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【映画深層】石綿訴訟追い続けたドキュメンタリー「ニッポン国vs泉南石綿村」

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【映画深層】
石綿訴訟追い続けたドキュメンタリー「ニッポン国vs泉南石綿村」

ドキュメンタリー映画「ニッポン国vs泉南石綿村」の1場面 (c)疾走プロダクション ドキュメンタリー映画「ニッポン国vs泉南石綿村」の1場面 (c)疾走プロダクション

 最後の最後まで不満と不安を抱き続けながら撮っていたという。3月10日公開の「ニッポン国vs泉南石綿村」は、原一男監督(72)が、約8年半にわたって争われた泉南アスベスト(石綿)訴訟を追いかけたドキュメンタリーだ。“表現者”を撮り続けた原監督が初めて“生活者”たちを記録。どう見られるのか感触がつかめなかったが、作品を見た人からの高評価の声を聞いて、「最近はかなりほっとしてきました」と胸をなで下ろしているという。

作り手として苦悩

 映画は3時間半を超える大長編だが、次から次へと主人公が入れ替わり、まるで「三国志」のようだ。2017年の釜山国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭で市民賞など、数々の映画祭で高い評価を受けている。

 前半は、アスベストによる健康被害を訴える大阪・泉南地域の元石綿工場労働者たちの現在の生活やこれまでの経緯などを丁寧に説明。彼らが国を相手に損害賠償を求めて起こした裁判が進むにつれ、原告団、弁護団、さらには被害者を支援する市民の会のメンバーらが入り乱れ、その動きの中に原監督自身が踏み込んでいく展開になる。

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