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少年の再犯防止へ対策 東北初、宮城県警と鑑別所が協定

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少年の再犯防止へ対策 東北初、宮城県警と鑑別所が協定

 少年犯罪での再犯率が高止まりしている状況を受けて、県警と仙台少年鑑別所が連携して少年の健全育成を図ろうと、「少年の立ち直り支援活動に関する協定」を締結した。こうした連携は東北では初めて。県内の大学生による少年の健全育成に向けたボランティア活動「ポラリス宮城」も継続的に主催するなど、県警は少年の非行、再犯防止のために、さまざまな策を打ち出している。(塔野岡剛)

 県警によると、少年犯罪のうち、主に窃盗などでは再犯率が過去5年間にわたって、3割前後と、高い水準で推移しているという。昨年、刑法で摘発された少年は332人で、このうち、再犯率は28%だった。

 こうした状況を打開する一助にしようと、県警と鑑別所が26日に同協定を締結。県警と心理学などの専門知識を持つ鑑別所が連携することによって少年の再犯、非行防止が期待されている。こうした協定の締結は東北では初めて、全国では滋賀県、京都府、岡山県に続いて4例目だという。

 少年鑑別所の佐藤健司主席専門官は「心理学などの専門家の知識を共有できるのが利点」と話し、県警少年課の斎藤修也課長補佐は「少年たちの悩みは多様化している。警察だけでなく鑑別所の知識も生かして再犯防止に努める」と説明している。

 また、27日には県警が平成16年から主催している県内7大学の学生による少年健全育成のためのボランティア活動「ポラリス宮城」の参加者約20人による今年度の活動報告会が県警本部で行われた。

 仙台市内のゲームセンターやカラオケ店での街頭補導活動を行ったことなどを報告したほか、インターネット犯罪をテーマにした劇を披露した。

 こうした活動に4年間、取り組んできたという仙台大学4年の葛西智奈さん(22)は「スポーツを通じた初めての支援活動で接した当時中学生の男子生徒が無事に高校に進学したことが印象的だった。私たちも、社会人になってからでも少年たちにとってお手本でありたい」と話した。