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三次人形の魅力知って 風土記の丘ミュージアムで3月25日まで展示会

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三次人形の魅力知って 風土記の丘ミュージアムで3月25日まで展示会

 江戸時代から伝わる節句人形の「三次人形」や明治期から平成にかけてのひな人形を集めた展示会「春を待つ三次人形とひな人形」が、三次市小田幸町のみよし風土記の丘ミュージアムで開かれている。三次人形を中心に県内の土人形56点とひな人形10組が飾られ、人形の素朴な美しさや変遷を楽しむことができる。3月25日まで。

 「三次人形の製作技術」の名称で県無形文化財に指定されている三次人形。型にはめた粘土を焼いて彩色し、表面に塗った膠(にかわ)が出す独特の光沢が美しい。県北部ではひな祭りを「節句」と呼んで男女ともに祝い、初節句には健やかな成長を願って三次人形などの土人形を贈る風習がある。

 学問の神様とされる菅原道真を模した「天神」、女の子向けに作られた娘物(むすめもの)の「牡丹(ぼたん)持ち娘」、独特な表情が愛らしい「狆犬(ちんけん)」…。会場には色鮮やかな三次人形が並ぶ。

 現在ただ一人の三次人形制作者の丸本●(たかし)さんが使用している道具と制作風景の写真も展示し、人形の制作工程や技術を分かりやすく紹介している。

 このほか、庄原や上下、三原で作られた土人形、明治期の内裏雛(だいりびな)から昭和30年代の御殿飾り雛人形、おしゃれな平成のひな人形も飾り、人形の移り変わりを伝えている。

 同館主任学芸員の大上裕士さんは「素朴な中にも美しい三次人形の魅力を、制作技術の展示も通してより詳しく知ってもらえたらうれしい」と話している。

 3月3日午後2時からは、福山自動車時計博物館学芸員の三谷範子さんが「三次人形とひな人形の歴史」と題して講演する。月曜休館。入場料一般200円。大学生150円。高校生まで無料。

●=品の口がそれぞれ土