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九州の離島結ぶ地域航空4社、統合効果で年数億円増益 国交省試算

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九州の離島結ぶ地域航空4社、統合効果で年数億円増益 国交省試算

 国土交通省は、九州の離島を結ぶ地域航空会社4社が大手航空会社の系列を超え、経営統合や合併をした場合の効果の試算を明らかにした。共同運航による収益の伸びや、人員配置の合理化などのコスト削減により、年間数億円の増益が見込まれるとした。

 対象はANAホールディングス系のANAウイングス(東京)▽日本航空系の日本エアコミューター(鹿児島)▽オリエンタルエアブリッジ(長崎)▽天草エアライン(熊本)-の4社。

 試算は、4社が経営統合するか、合併した上で、鹿児島空港を拠点に九州で共通の機材を運航するケースを想定した。大手との共同運航が可能になり、販売網や乗り継ぎ需要の拡大で年間数千万~数億円の収益増につながるとした。

 各社が拠点とする空港で抱えている整備士らの人員や、部品のストックなどを鹿児島空港に集約することで、年間数千万円程度のコスト削減が可能とも見込んだ。

 ただ経営統合や合併にあたっては、企業風土や労働環境の違いが障壁になるほか、地域に寄り添った経営方針から転換して、不採算路線を運休・減便する懸念もあると指摘した。

 国交省の担当者は「人口減少を背景に厳しさを増す経営の効率化に向け、協業の判断材料にしてほしい」と話した。