産経ニュース

犬猫描いた重文絵画を修理後初公開 大和文華館できょうから特別企画展

地方 地方

記事詳細

更新


犬猫描いた重文絵画を修理後初公開 大和文華館できょうから特別企画展

 花や動物を題材にした東アジアの絵画を紹介する特別企画展「生命の彩(いろどり)-花と生きものの美術」が23日から、大和文華館(奈良市学園南)で開催される。中国・南宋の伝毛益(もうえき)筆「蜀葵遊猫(しょっきゆうびょう)図・萱草遊狗(かんぞうゆうく)図」(重要文化財)が修理後初公開されるなど、特に猫や犬の姿が楽しめる展観となる。4月8日まで。

 日本、中国、朝鮮の多彩な美術に迫ろうと約40件を展示。このうち「蜀葵遊猫図・萱草遊狗図」は、草花とともに猫や犬が愛らしく描かれており、昨年の修理完了後、初公開となる。江戸時代初期には日本に伝わり、狩野派が学ぶなど動物画の祖型とされている。

 南宋の伝李迪(りてき)筆「狗(いぬ)図」(個人蔵)は2幅対で、右幅は愛嬌(あいきょう)のある子犬が毛並みまで繊細に表現されている。箱書には狩野探幽による墨書があり、狩野派周辺で珍重されたことがうかがえる。図様は伊藤若冲(じゃくちゅう)らにも受容されたという。

 また、中国・明の宣宗(せんそう)皇帝筆「麝香猫(じゃこうねこ)図」(個人蔵)は約80年ぶりの公開。尻尾が真っ黒で、額には黒い斑点がある白猫が描かれている。このほか、江戸時代後期の渡辺崋山(かざん)筆「乳狗図」(黒川古文化研究所蔵)なども。

 午前10時~午後5時で、月曜休館。入館料は一般620円、高校・大学生410円、小・中学生無料。3月11日午後2時から、岡墨光堂代表取締役、岡岩太郎(泰央)さんの特別講演も予定されている。問い合わせは大和文華館(電)0742・45・0544。