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韓国・蔚山の日本人街復元へ 備前市、予算案300万円計上し協力

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韓国・蔚山の日本人街復元へ 備前市、予算案300万円計上し協力

 備前市は漁師町で知られる日生地区(旧日生町)の人が、かつて漁場を求めて移住した韓国・蔚山(ウルサン)で進められる日本人街復元事業に協力することを決めた。関係費用として、22日に発表された平成30年度一般会計当初予算案に約300万円を計上した。

 蔚山(広域)市は釜山(プサン)北方の日本海側に位置。備前市によると、ピークだった大正~昭和初めには、瀬戸内海の日生地区から新たな漁場を求める約500人が、漁業の根拠地だった蔚山市東区に移り住み、方魚津港を拠点に、サワラなどの漁を展開したという。

 備前市は平成27年に東区と友好都市協定を締結。28年には東区からの訪問団を迎え、方魚津で計画が進められる日本人街復元への協力依頼を受けた。

 昨年9月には備前市の田原隆雄市長も歴史関係のシンポジウムに参加するため同東区に出向き、具体的な支援の内容についても協議してきた。

 方魚津には日生の人がまとまって暮らした“日生通り”が存在。備前市では、当時あった建築物復元への設計や施工に、歴史的な調査、技術的なアドバイスを行うことにしている。

 旧日生町長でもある田原市長は「地域の先人たちが大変な苦労をしながら海を渡って生計を立てた歴史を今の若い世代にも知ってもらうとともに、今後は小学生レベルで行き来するなどで、国際交流促進に役立てたい」と話している。