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シューターで特急脱出訓練 JR九州、南海トラフ想定

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シューターで特急脱出訓練 JR九州、南海トラフ想定

 JR九州は、南海トラフ巨大地震による津波到達が想定される宮崎県延岡市で、緊急停止した特急列車から乗客を降車させる避難訓練を実施した。被害を最小限にするため、避難手順を確認した。円滑な避難に役立てようと、JR九州が導入を検討している脱出用シューターも用いた。

 訓練は日向灘を震源とする震度7の地震が発生し、車両が延岡市の日豊線南延岡-旭ケ丘で緊急停止したと想定し、行われた。

 JR九州の社員や障害者を含む乗客役の計約100人が、係員から誘導を受けながらドアから線路脇に飛び降りたり、ドアに取り付けられたシューターで滑り降りたりした。避難開始から約5分で、全員が車外に出た。

 宮崎県内の日豊線を走る特急「にちりん」の一部では、車掌が同乗しない「ワンマン運転」が導入されている。緊急時に安全に避難できるか、利用者の不安も根強い。

 JR九州宮崎総合鉄道事業部の宮野原佳部長は訓練終了後、記者団に「非常に有意義な訓練ができた」と振り返った上で、これまで年1回実施してきた訓練を年2回に拡大する考えを示した。