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三江線、雪害で打撃 路線半分1月から運休 24日から全線再開

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三江線、雪害で打撃 路線半分1月から運休 24日から全線再開

 ■「残りわずか、全力で」

 3月末で廃線となるのを前に、多くの鉄道ファンや観光客が訪れていたJR西日本の三江線が、思わぬ雪害に打撃を受けている。三次市と島根県江津市を結ぶ108キロのうち広島寄りの約半分が、雪による倒木で1月11日から運休していたためだ。JR西は今月22日に一部運転を再開。24日からの全線再開を目指しており、地元は「残りわずかの期間だが、全力でおもてなししたい」と再開に期待を寄せる。

 JR西によると、今冬の記録的な大雪の影響で線路への倒木が100カ所以上であり、除去や安全確認に時間がかかっている。雪による運休としては異例の長さという。

 三江線は平成28年9月の廃線決定で注目が集まり、乗客は大幅に増えた。

 だが、長引く運休で状況は一変。広島側の始発駅がある三次市観光協会は「旅行客が減り、グッズも売れない。中止したツアーもある」と嘆く。

 昼に上り列車が約1時間半停車する石見川本駅(島根県川本町)には、多い日で200人近くが下車したが、運休期間は15人ほどの日も。駅近くの食堂の店主、渡津和子さん(68)は「昼時は満席になることもあったのに…」とうつむいた。

 運休を知らずに訪れた鹿児島市の吉留正彦さん(77)は「三次駅に来てから知った。見てみたい場所が多かったので残念」とがっかりした様子。

 地上約20メートルの高架上にホームがあり、「天空の駅」として人気の宇都井駅(島根県邑南町)は運休区間にある。代替バスで訪れる人もおり、待合室のノートには1月11日の運休以後、「雪や廃線に負けずに頑張って」などと約100人がメッセージを書き込んだ。

 川本町観光協会の曽我瞭さん(23)は「再開を待ち望んでいた。また、たくさんの方に来てほしい」と期待する。